海外旅行や出張時に「現地で使うスマホの通信、どうする?」と悩む人は多いでしょう。
最近では、SIMカードを差し替える必要がない「eSIM(イーシム)」が主流になりつつあります。
しかし、「海外eSIMを使うと電話番号はどうなるの?」「日本の番号はそのまま使えるの?」と疑問に思う人も少なくありません。
本記事では、海外eSIMの仕組みや電話番号の扱い方、人気の電話番号ありプランまで詳しく解説します。

- 通信会社で20年間以上、海外スマホの使い方をサポート
- 自身も旅行が大好きで、年2回は海外へ出かける
- eSIMの便利さを、初心者にも分かるよう情報発信
海外eSIMとは?

eSIMの基本情報を理解する
eSIMはスマートフォン本体に内蔵されたデジタルSIMのこと。
従来のように物理的なカードを差し替える必要がなく、QRコードを読み取るだけでスマホに通信プランを追加できます。
複数のeSIMをスマホ内で切り替えることも可能で、特に海外利用に便利です。
物理SIMとの違いとは?
物理SIMはカードを入れ替える必要がありますが、eSIMはデータで手続きが完結します。
SIMカードの郵送を待つ時間がなく、日本で契約しておいてプロファイルをダウンロードしておけば、海外到着後すぐに通信可能です。
また、端末によりeSIMと物理SIMを併用できるモデル「デュアルSIM機」も多く、1台のスマホで国内で普段利用している電話番号と、海外eSIMデータ通信を同時に利用できます。
海外で使うメリットとデメリット
海外eSIMの電話番号事情

海外eSIMで電話番号はどうなる?
海外eSIMの多くは「データ通信専用」で、電話番号を持たない(音声通話ができない)タイプが主流です。
LINEやWhatsAppなどアプリでの音声通話を使えば特に困らないケースも多いでしょう。
ですが、新たに取得する海外eSIMの電話番号で、着信のみ可能なプランや、発着信ができる海外eSIMプランも少ないですが提供されています。
日本で普段使っている電話番号で国際ローミング中に着信して電話に出た場合「着信通話料」がかかります。
しかし、海外eSIMの電話番号宛に着信した場合、基本「着信通話料」は発生しません。
電話番号なしプランとは?
先述のように海外eSIMの多くはデータ通信だけが利用でき、現地通信会社の電話番号で音声通話はできません。
ただ、デュアルSIM端末で日本のSIMをセットしたまま海外に行くと、国際ローミングに対応した契約になってさえいれば、日本の電話番号でそのまま発着信ができます。
ただし注意してほしいのは、国際ローミング中の音声通話は発信した際の通話料だけでなく、かかってきた電話に出たときも着信通話料がかかり高額です。
LINEなどアプリ通話で代替できるのであれば、無料になるので活用したいところです。

日本の電話番号をそのまま使う方法

日本の電話番号で海外でも発着信したい場合は、デュアルSIM対応スマホで「日本のSIMを音声用」としてセットしておき、「海外eSIMをデータ用」として併用もできます。
これにより、ローミング通話料がかかりますが、国内の番号宛の着信やSMS(ショートメール)を受け取れます。
また、海外eSIMはほとんどがデータ専用ですが、中には音声通話が可能なタイプもあります。
この場合、発着信する電話番号は普段と異なりますが、現地の電話やケータイと安価に発着信ができます。

海外eSIMのプラン紹介
人気の電話番号付きプラン
音声通話ができる海外eSIMプランとしては「eSIM-san」「eSIM square」「Airalo
(特定地域)」などが代表的。
番号付きプランは主要都市で電話ができ、ビジネス利用にも向きます。
電話番号なしの選択肢
多くの旅行者が選ぶのは「データ通信のみ」のタイプです。
「eSIM-san」は価格が安く、地域別に柔軟なプランを選べます。
eSIMの利用手順と設定方法

eSIMの購入方法とアクティベーション
海外出発前にオンライン購入すると、eSIMプロファイルをインストールするための、QRコードをメールで受け取るか、もしくは専用のアプリからインストールします。
メールやアプリどちらにしても、契約して数分でeSIMを「追加」することができます。
あとは現地に着くだけでデータ通信が可能になるので、即日契約で利用することもeSIMなら可能なのです。
設定方法:QRコード入力の手順
設定画面で「モバイル通信」→「eSIMを追加」→QRコードを読み取り。
プロファイルのダウンロードが自動で始まり、数分で使えるようになります。
データ通信・音声通話の開通までの流れ
開通後、モバイルデータネットワークを有効化します。
電話番号付きプランの場合、別途プリペイド式のチャージの上、現地ネットワークへの接続認識後に音声通話も利用可能になります。
海外旅行でのeSIM利用の注意点

紛失・破損時の対策
eSIMは物理的に失くすことはありませんが、端末トラブル時には再発行が必要。
発行元のサポート体制を事前に確認しておくと安心です。
ローミング料金やデータ容量の確認
プランによっては国をまたぐと追加料金が発生する場合があります。旅行範囲を事前に確認し、地域共通プランを選ぶのが賢明です。
利用料金やチャージ方法の理解
「使い切り型」「チャージ式」など提供形態は様々です。
帰国後の自動更新を防ぐため、契約条件を必ずチェックしましょう。
まとめと今後の展望

海外eSIMの今後の可能性
eSIMは今後、より多くの通信事業者・旅行者に普及すると見られています。
5G・VoLTE対応が進めば、音声通話付きプランも増えていくでしょう。
利用者の体験談
「SIM交換なしで入国直後にネット接続できた」「日本の番号を維持できて便利だった」といった声が多数。
旅行や出張のストレスを大幅に減らす選択肢です。
選択肢を広げるための情報収集の重要性
サービスや料金は頻繁に更新されるため、最新情報をリサーチして最適なプランを選ぶことが大切です。


コメント