eSIMとSIMカードどっちがいい?メリットとデメリットを解説

iPhoneやAndroidスマホの中にはSIMカードといわれるものがあり、これがないと通話やモバイルデータ通信が利用できません

ちょっと前まではSIMといえば物理SIM(pSIMカード)が標準でした。

しかし2018年に発売したiPhoneシリーズを皮切りに、AndroidスマホにもeSIM対応機種が続々と増えてきています。

物理SIMとeSIM、両方に対応している機種ではどちらで契約するのが自分にとってメリットが大きいのか悩みますよね。

そこでこの記事ではどちらが自分にとってメリットが大きいのか初心者でも分かるよう解説していきます。

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ルバー
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  • 通信会社で20年間以上、海外スマホの使い方をサポート

  • 自身も旅行が大好きで、年2回は海外へ出かける

  • eSIMの便利さを、初心者にも分かるよう情報発信

目次

SIMカードとは

SIMカードとは、契約者情報を記録したチップがついた小型のICカードです。

Subscriber Identity Module」の頭文字をとってSIM(カード)といいます。

通信キャリアから提供されたSIMカードを、スマホ・iPhone等 端末に挿入することで、音声通話やデータ通信が可能になります。

SIMカードには電話番号が書き込まれており、スマホに挿入(認識させる)することで、電話をかけたり受けたりすることができます。

物理SIM(pSIM)カードには3種類のサイズがありましたが、現在の主流はnano(ナノ)SIMサイズが採用されています。

次にSIMカードの次世代型である「eSIM」について説明しましょう。

ここまで説明してきたようにSIMとはスマホに挿入して利用するものでした。

対して「eSIM」とは端末に内蔵されており、今までのSIMカードのように出し入れはできません。

2018年にapple社がeSIMと物理SIM(pSIM・USIMともいいます)を両方を認識するiPhoneを採用して以降、AndroidスマホにもeSIM対応機種が増えてきました。

そして2025年9月に発売されたiPhone17シリーズとiPhone Airでは、物理SIMが廃止されeSIMのみ対応となりました。

内蔵型のeSIMが出てきたことにより、今までのSIMカードと区別する必要が出てきました。
そのため今までのSIMカードのことを「pSIM」「SIMカード」「物理SIM」というようになってきています。

eSIMと物理SIM(pSIM)両方に対応した機種であれば、どちらか好きな方を契約して利用することができます。

さらには2つのSIMを同時に利用することで、1つの端末で2つの電話番号が利用可能です。

このような2つの電話番号を1つの端末で使える機種をデュアルSIM端末とよびます。

デュアルSIMの端末では1つの端末で2つのSIMを認識できることは共通ですが、以下のようにできることに合わせていくつか種類があり名称が変わります。

●DSSS(デュアルSIM シングルスタンバイ)ここを押すと開きます。

1台の端末で2つのSIMを認識し、どちらかのSIMを有効にすることが可能。
有効にしているSIMの電話番号でのみ音声着信し、データ通信が可能。

有効になっていないSIMを利用したい場合には手動で切り替える必要がある。
有効になっていない方のSIMは、音声着信を受けることもデータ通信を行うこともできない。

●DSDS(デュアルSIM デュアルスタンバイ)ここを押すと開きます。

1台の端末で2つのSIMを認識し、SIMを切り替えることなくどちらのSIMの電話番号でも音声着信が可能。
また、片方のSIMでデータ通信を行っている間に、もう片方のSIMで電話の着信を受けることができる。

ただし、片方のSIMで音声通話を行っている最中には、もう片方のSIMカードでデータ通信することは出来ない。

●DSDV(デュアルSIM デュアルVoLTE)ここを押すと開きます。

1台の端末で2つのSIMを認識し、SIMを切り替えることなくどちらのSIMの電話番号でも音声着信が可能。
また、片方のSIMで通信を行っている間に、もう片方のSIMで電話の着信を受けることができる。

ただし、片方のSIMで通話を行っている最中には、もう片方のSIMカードでデータ通信することが出来ない。
ここまですべて1つ上のDSDSと同じだが、違いはDSDVであれば両方のSIMが4Gで利用可能であること。
DSDSでは4Gを利用できるのはどちらか一方のSIMで、もう片方は3Gでの通信となる。

●DSDA(デュアルSIM デュアルアクティブ)ここを押すと開きます。

1台の端末で2つのSIMを認識し、SIMを切り替えることなくどちらのSIMの電話番号でも音声着信が可能。
また、片方のSIMでデータ通信を行っている間に、もう片方のSIMで電話の着信を受けることができる。

片方のSIMで通話しながら、もう片方のSIMでデータ通信を行うことが可能である。

デュアルSIMを活用する

eSIMのメリット デメリット

eSIMを契約してメリットだと感じるのは店舗に行かなくても、オンラインで手続きが完了することです。

物理SIMだと店舗に足を運んで契約するか、オンラインで申し込んだあとSIMが届くのを数日は待たなければいけません。

また物理SIMのように取り出せないので、接触部分を汚して読み込みができなくなったり、紛失することもありません。

オンラインでのeSIMの発行には、手数料がかからない通信キャリアも多いためお得なこともメリットです。

2つのSIMを認識できるデュアルSIM機種では、2つの電話番号が持てて、好きな方のSIMを選んで通信回線が使えることもメリットです。

1台のスマホで仕事用とプライベート用の電話番号で着信や発信ができるるので、使い分けできて便利です。

海外で使う方にとっては物理SIMより、オンラインで契約できるプリペイドタイプeSIMのメリットが際立ちます。

いままでの物理SIMだと格安であることは良いのですが、海外に渡航後に慣れない現地で契約しなければならず大変でした。

ですが、eSIMなら渡航前に手続きが完了するので安心です。

スマホ盗難時は物理SIMであれば端末から抜かれて、盗難者が用意したSIMフリー端末に入れられてしまえば、あなたの電話番号が「特殊詐欺」などに悪用される可能性もあります。

しかし、eSIMであれば取り出すことはできないのでその心配もありません。

逆にデメリットだと感じた1番の点は、慣れないうちは機種変更が大変だということ。

今までの物理SIMなら、端末から端末にSIMを差し変えることができるので、機種変更もかんたんでした。

しかしeSIMではオンライン等で契約後に利用したいeSIM端末でプロファイルをインストールして利用開始となります。

その際にオンラインで設定をおこなうため、Wi-Fiがないと手続きが進められません。

前の機種に回線を一時的に戻したくても物理SIMのように手軽にはできず、プロファイルを再発行して前の機種にまたインストールしなければいけません。

また、オンラインで手続きが完結できるということは、店頭での契約と違ってトラブルが起こったとき誰かにサポートしてもらうか、自力で解決しなければならないこともデメリットといえるでしょう。


物理SIMのメリット デメリット

物理SIM(SIMカード)のメリットはSIMを差し替えるだけで、手軽に電話と通信回線が利用できることでしょう。

端末が故障したとしても物理SIMは対応機種が豊富なので、用意した端末にSIMを差し込めば利用できます。

デメリットは破損・紛失する可能性や、発行までに時間がかかること、発行料金がかかることでしょうか。

またスマホの紛失時にはSIMカードを抜かれて悪用されることがないよう、回線停止も必要になってしまいます。

キャンペーンで一時的にeSIM発行を無料にしている通信キャリアもいくつかあります。

逆に楽天モバイルのように、常に無料でeSIM発行できると、気軽に機種変更手続きができます。

海外旅行にはeSIMが便利!

海外旅行に行くとき空港でポケットWi-Fiルータを借りて渡航する方もまだ多いと思います。

ですが、これからはeSIMを活用することで、Wi-Fiルータのように空港での受取や返却、端末保険料も不要で、オトクになります。

手続きがオンラインで終わるので来店も必要なく、これからの海外旅行ではeSIMがおすすめです。

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