デュアルSIMのやり方と、海外旅行ではeSIMがおすすめな理由

デュアルSIM機能に対応したスマートフォンを使えば、2つの電話番号を1台のスマートフォンで同時に利用できます。

さらに、海外旅行や出張でもデュアルSIMであれば、国内用のSIMと海外用のSIMを使い分け、電話番号を変えずに現地のデータ通信を安価に利用できます。

本記事ではデュアルSIMを国内や海外で使うメリットや、デュアルSIM機の主な組み合わせなど、初心者でも迷わず実践できるポイントをわかりやすく解説します。

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ルバー
ルバー
  • 通信会社で20年間以上、海外スマホの使い方をサポート

  • 自身も旅行が大好きで、年2回は海外へ出かける

  • eSIMの便利さを、初心者にも分かるよう情報発信

目次

デュアルSIMとは?

デュアルSIMとは、1台のスマートフォンで2つ(デュアル)のSIMカード(またはeSIM)を同時に利用できる機能です。

私たちの利用しているスマホ(iPhone含む)には「SIMカード」といわれるICチップが挿入されています。

このSIMカードには利用者自身の電話番号が書き込まれており、スマホに挿入し認識させることで電話の発着信や、モバイルデータ通信(インターネット)が可能となります。

この仕組みにより2つの異なる電話番号や、通信回線を1つのスマホで使い分けることが可能になります。

たとえば、仕事用とプライベート用の電話番号を1台の端末で使い分けたり、普段利用している通信会社の障害に備えて、緊急用の回線を追加しておくなど用途に応じて使い分けができます。

ログくん

電話をかけるときはどっちの番号で発信するの?

Lubar

SIM①かSIM②の電話番号を、選択してかけるんだよ

デュアルSIMにはいくつか種類がある!

デュアルSIM対応のスマホの特徴としては、物理的なSIMカードスロットが2つある機種や、SIMカード+eSIMの機種。

そして、2025年9月に発売されたiPhone17シリーズのように物理的なSIMカードスロットがなくなり、eSIM+eSIMの組み合わせで2回線を利用できる機種もあります。

なお「デュアルSIMの組み合わせパターン」にある、①のパターンはiPhoneにはなくAndroidのみとなります。

デュアルSIMのやり方

DUAL SIMスマホ
写真:DUAL SIM スマホ(物理SIM + 物理SIMのタイプ)

デュアルSIMを始めるには、まず対応しているスマホがなければはじまりません。

日本で販売されているスマートフォンには主に、iPhone(iOS)と、Android 2種類のOSがあります。

iPhoneではiPhone SE(第2世代)iPhone XR、iPhone XS以降に発売された機種は、デュアルSIMに対応しています。

ただ、「SIMカード」+「 eSIM」のみ対応や「eSIM」+「eSIM」にも対応するなど、対応可能な組み合わせに違いがあるので、追加のSIMを契約するときはどちらで利用できるか確認が必要です。

Androidスマホは端末によって対応している機種が異なるため、機種名などで調べてメーカーの仕様表を確認しデュアルSIM対応機種か、また対応しているのならどの組み合わせで利用できるのか確認しておく必要があります。

iPhoneデュアルSIM対応表

副回線を契約する

デュアルSIM対応機種を用意したら、主回線となるあなたが今まで契約してきた電話番号のSIMを認識させます。

認識といってもSIMカードであれば挿入するだけ。
eSIMであれば契約している通信会社のマイページでプロファイルをダウンロードしてインストールするだけです。

次に海外用や緊急用など用途に合わせた新たな回線を契約します。

eSIMのメリットは契約時に通信会社の店舗に来店したり、SIMカードの到着を待つ必要はありません。

オンラインで完結するので、新たな回線を即日開通することも可能です。

海外に渡航する際、今まではレンタルWi-Fiなどを契約するのが一般的でしたが、これからは返却もいらない格安なeSIMをオンラインで契約して現地で使うのがかんたんでオススメです。

海外eSIMのメリット

  1. 料金が安い
  2. 即日開通可能
  3. オンライン完結
  4. 返却不要

デュアルSIMは国内でも通信障害でメリットあり!

2022年7月2日午前1時35分よりKDDI(au)の全国的な通信障害が発生し、「ほぼ復旧」するまでおよそ63時間を要しました。

これだけ長時間に及ぶ全国的障害は大変めずらしいもので、KDDIとしても過去最大規模の障害となっています。

しかし、過去を振り返ってみるとdocomoやソフトバンクも同じように通信障害を起こしています。

携帯電話 大手キャリアの主な通信障害

発生年通信キャリア発生期間影響人数
2012年KDDI約1時間約615万人
2018年ソフトバンク4時間半約3,060万人
2021年docomo最大29時間のべ1,290万人
2022年KDDI62時間以上最大3,915万人

2022年のKDDIの長時間障害で何よりも怖かったのは「救急車が呼べない」「コロナ患者との連絡が取れない」等、人命に係わる問題も少なくなかったことです。

また、2022年4月に北海道で起きた知床観光船沈没という痛ましい事故も、海上でau回線が圏外だったため連絡が取れず、救助が遅れたと指摘されています。

問題の知床海上区域では知床遊覧船の元従業員より、docomoの電波であれば圏外にならないとの情報が上がっています。

そのため事故のとき遭難を告げる通報は、船長のau携帯電話ではなく乗客のドコモ携帯電話から発信されています。

こういった通信障害や圏外対策に我々利用者が備える手段としては、まさにデュアルSIMを活用することが自衛策となります。

国内で緊急用にデュアルSIMを始めるなら、1つ目のSIM回線とは違う通信会社(au・ドコモ・ソフトバンク・楽天モバイル)を選ばないと意味がありません。

通信キャリア主なMVNO
ドコモahamo / mineo(Dプラン)/ TONE / IIJmio / NUROモバイル など
auUQモバイル / povo / mineo(Aプラン)/ IIJmio / NUROモバイル など
ソフトバンクY!モバイル / LINEMO / 日本通信 /mineo(Sプラン)/ NUROモバイル など
楽天モバイルロケットモバイル
ログくん

ahamoとmineo(Dプラン)でデュアルSIMにしても、ドコモ回線に障害が起きれば、どちらも使えなくなってしまうから意味が

もちろん、デュアルSIM端末で通信会社を切り替えれば必ずつながるという保証はありません。

それにサブ回線に切り替えて電話を発信すると、サブ回線の電話番号で発信することなります。

普段利用している電話番号の回線が利用できないため、サブ回線に切り替えて発信したとしましょう。

その場合 相手に通知される電話番号はサブ回線の番号になってしまうことに注意が必要です。

しかし、LINEなどSNSでの連絡であればデータ通信さえできれば、どの回線であっても問題はありません。

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